[report:2018/07/15-16]キュレーター・花田伸一さん来竹【竹田市在住アーティスト協働プロジェクト】
2017年夏にはじまった、キュレーター・花田伸一さんと、竹田市在住アーティストの協働プロジェクト。
2017年8月に、プロジェクトのために花田さんが初来竹し、2017年10月のTAKETA ART CULTURE 2017会期中には、学芸員・中西義昌さんとの城下町まちあるきを開催しました。
2017年11月【アート作品の「作者」に話をきいてみようの会】、2018年1月と、竹田市および竹田市在住の参加アーティストとの時間を重ねてきました。
2018年度初となった、7月の花田伸一さん来竹フォトレポートをお届けします。
7月15日は、花田さん来竹時に恒例となっている、参加アーティスト全員参加のミーティングと晩ごはん会を、展覧会メイン会場エリアである、竹田市城下町エリアで行いました。
2018年1月来竹での打合せや下見を経て、事前に竹田市在住の参加アーティストから、更新した作品プラン提示をお願いしていました。
今回は特に、作品プランが定まっていなかった、森貴也さんと山本哲也さんとの打合せを重点的に行いました。
7月16日は、TSG竹田総合学院→城原神社および周辺エリア→お昼ごはんに城下町エリアに戻った後、長湯温泉エリア→城下町エリア、と竹田市内を動き回りました。
まずは森貴也さんのアトリエがある、TSG竹田総合学院からスタートです。
2018年1月の花田さん来竹および打合せ後に、新しく出てきた作品プランの、小さなテストピースを確認します。
前回、2018年1月の来竹の際にも訪れた、「城原の家(旧佐藤邸)」。
竹田市城下町エリアにとって、城原神社は大切な神社です。
城原エリアは、神楽をはじめとした地域芸能が盛んな地域です。
ちょうど、TAKETA ART CULTURE 2018会期中には、秋の大祭が行われます。
城下町エリアについて、さらに深く知るためにも、城原エリアを展覧会に組み入れよう、と、再訪しました。
秋の大祭で行われる「城原神楽」の写真等を見ていると、神社境内のお掃除をなさっていた方が、声をかけてくださいました。
城原神社の総代さんでした!
城原神社や城原エリアについて、お話を聞くことができました。
城下町エリアに戻り、お昼ごはんを「さふらんごはん」で食べた後・・・
この日の「さふらんごはん」のランチ定食。
「さふらんごはん」では、日替わりの小鉢とサフランごはんを楽しむことができます。
竹田市在住参加アーティストの山本哲也さんが拠点としている、長湯温泉エリアへ。
今までの山本さんの活動のお話などなど、山本さんのご自宅で!お話しました。
打合せや現場下見を経て、森貴也さんと山本哲也さんの作品プランが固まってきたので、展示会場を決めるため、城下町エリアへ。
山本哲也さんの会場候補地として挙がった、登録有形文化財である「塩屋主屋」を訪れました。
「塩屋主屋」オーナーである「首藤家」は、城下町竹田の創建に携わった家で、歴史があります。
「米蔵」があるほか、塩も扱っていました。
時代の変遷とともに、塩を扱っていた場所は、高利貸しを行う場となったり、薬局となったり。
現在は「オルタナティブスペース」として活用されています。
山本哲也さんの作品は「ミノスタジオ」です。
時代の変遷とともに移り変わる「仕事」「場」の姿と、道に面したオープンエアな空間が、作品にぴったりです。
山本哲也さんの作品展示会場が決まったところで、次は森貴也さんの展示会場探し。
まずは、まだ訪れていなかった「竹田キリシタン研究所・資料館」に行くことにしました。
「竹田キリシタン資料館」で話をしていると、資料館の施設でもある「竹田キリシタンホール」を見に行くことに。
「森さんの今回の展示作品の特性上、ギュッとした場所を探しているんですよね」、と花田さんが話すと、「こんな空間はいかがですか?」と、メインホールの脇にある空間を見せていただくことになりました。
足を踏み入れると、「ここが探していた場所だ!作品にぴったり。」と、感嘆の花田さん。
みなさまのおかげさまで、一気に、森貴也さんと山本哲也さんの、作品プランと会場が決まった7月の花田伸一さん来竹でした。