「過疎地でアーティストが暮らし制作し続けるために何が必要か、その試み」
現在およそ40名の移住アーティストが暮らす大分県竹田市は、高齢化率44%、75歳以上の人口比率である後期高齢化率は25%で、1980年には36,000人いた人口は、約22,000人となっており、今後も過疎化が進むと考えらます。地域で人が減っていく中で、いかに多様な人材を確保し、地域で暮らし続けるためには何が必要か。多様な価値観の存在を提示する「アーティスト」およびその周辺の人材を中心に据えて、彼らが「作品のレベルアップをしつつ過疎地で暮らし続けるために必要なこと」をテーマに、まずは2018年秋に行われる「国民文化祭・おおいた2018」に向けて、ゲストにキュレーターの花田伸一を迎え、竹田市在住アーティストの「グループ展」(仮)をはじめとしたプロジェクトがはじまります。
|花田さんと中西さん、ふたりの学芸員による竹田市城下町 歴史アートまちあるき&クロストーク 中西めがねvol.3
会期:2017年10月21日(土) 13:30 – 15:30 ※終了予定(受付開始/13:15)
内容:竹田市城下町エリアまちあるき(1時間程度) /クロストーク(30分程度)
会場&集合場所:旧馬場家具(竹田市大字竹田町455)
料金:参加無料
定員:15名
参加方法:事前申込/先着順
※お名前、昼間連絡が可能な電話番号(携帯電話番号)を明記の上、E-mailにてお申し込みください。
E-mail: taketaartculture@gmail.com
共催:大分県
豊かな自然と長い歴史の中で、「茶」や「文人画」文化、「隠れキリシタン」等、さまざまな文化がジャンルを超えて色濃く交じり合う「麗郷竹田」。
アートを通して地域文化の掘り起こしを行うTAKETA ART CULTUREが、歴史の「めがね」をかけて現在と過去を行ったり来たり。大分県竹田市城下町エリアのあちこちに散らばる痕跡・軌跡を「発見」する試みです。
第3弾となる今回は、「歴史・文化」の学芸員に、「アート」の学芸員が新たに語り手として参画します。それぞれの専門的な視点を切り口とした「まちあるき」と「クロストーク」で竹田市城下町エリアを歴史的背景から現代と結びつけて体感します。
豊後南画家・田能村竹田が、暮らしと制作の拠点とした城下町竹田。田能村竹田やその弟子たちをはじめとしたアーティストの活動は、地域の人々に支えられ、その系譜は戦後まで受け継がれました。城下町エリアには今も田能村竹田やその弟子たちゆかりの場所が数多く残っています。田能村竹田とその弟子・直入たちが見つめた「アートの原風景」を見つけに、TAKETA ART CULTURE 会場エリアでもある城下町を歩きます。
|ゲストプロフィール
花田伸一 Hanada Shinichi(キュレーター)
1972年福岡県福岡市生。北九州市立美術館学芸員、フリーランスを経て2016年より佐賀大学芸術地域デザイン学部准教授。
主な企画『6th北九州ビエンナーレ~ことのはじまり』『千草ホテル中庭PROJECT』『ながさきアートの苗プロジェクト2010 in 伊王島』『街じゅうアート in 北九州2012 ART FOR SHARE』『ちくごアートファーム計画』。企画協力『第5回福岡アジア美術トリエンナーレ2014』『釜山ビエンナーレ2014特別展』他。韓国、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナム美術調査。
|「語り手」プロフィール
中西義昌 Nakanishi Yoshimasa(北九州市立自然史・歴史博物館)
【「中西めがね」開催経緯】
2014年9月に開催したTAKETA ART CULTURE 2014終了後、参画メンバーで行った反省会で、会場で作品看視をしている際、お客様と話をする中で、竹田の町について質問を受けることがあり、竹田市城下町の歴史を知りたい、という声があがりました。
単に歴史を知るだけではなく、現代の生活、アートやクリエイティブなこととつなげて楽しく話ができる、竹田アートカルチャーらしい歴史講座を企画しようということになったときに、中西義昌さんの名前が挙がりました。
中西さんは、10年間、竹田市歴史資料館の学芸員をつとめ、現在は北九州市で学芸員をなさっています。
2015年6月に第一弾としてミニレクチャーと歴史さんぽを開催、今回はその3回めとなります。
1973年大阪府生まれ。九州大学大学院工学研究科建築学専攻、工学修士。
同大学院比較社会文化研究科日本社会文化専攻、博士(比較社会文化)。
2000年~2009年:竹田市立歴史資料館
2012年~現在:北九州市立自然史・歴史博物館