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2017-09-10

[report:7/26-28]猿山修さんと山本千夏さんによるアトリエ訪問[竹田市在住クリエイターとの協働プロジェクト]

2017年9月現在、人口22,000人ほどの大分県竹田市には、市の移住促進策もあり、約40名のクリエイターが移住、作品を生み出しながら暮らしています。
ひとつの作品やプロダクトが生み出されるまでに辿るプロセスは、クリエイターにより、それぞれ異なります。
プロダクトが生み出されるまでに、どのようなことが行われるのか。
生み出されるプロダクトを流通させる仕組みをいかに構築するのか。

デザイナー・猿山修さんと山本千夏さんをゲストに、2018年秋の新作プロダクト発表をめざし、竹田市在住クリエイターとの協働プロジェクトがはじまります。

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猿山修さんと山本千夏さんが、TAKETA ART CULTUREのゲストとして初来竹したのは、2014年。
古道具を通じて以前より交流があった、竹田市生まれ・在住の書家、草刈淳さんがきっかけでした。
http://taketaartculture.wixsite.com/taketa-artculture/artexhibition

その後、2015年度に開催した「たけた古ものvol.2」(2016年2月)にもゲストとして来竹。
http://www.taketaartculture.com/2016/01/09/taketa_furumono_2/

そんな猿山さんと山本さんが、竹田で展示やトークをするのみならず、竹田に住んでいるクリエイターと協働したら。
今まで幾度も竹田にお越しくださっている猿山修さん・山本千夏さんに、2018年秋に大分県じゅうで行われる「国民文化祭・おおいた2018」に向けて、さらに深く竹田に関わってくださったら!と、竹田市在住クリエイターとの協働プロジェクトを企画しました。

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猿山修さんと山本千夏さんが今回のプロジェクトのために、7月26日から2泊3日で竹田入りした初日は、アートカルチャー事務局も初めて訪れる、鍛治職人・興梠房興さんの、荻エリアにあるアトリエ訪問からスタート。

その後、お馴染み「TSG竹田総合学院」(略称TSG)へ。
TSGは、移転した元中学校を「アトリエコンプレックス」として転用している、竹田市が運営する施設です。

■ TSG竹田総合学院 https://www.taketan.jp/spots/detail/758

元中学校、ということもあって、「音楽室」「保健室」「理科室」といった元教室が、入居クリエイターのアトリエとなっています。


↑竹作家・中山秀斗さん。


↑今年2017年7月に、栃木県真岡市から竹田市に引っ越してきたばかりの革作家・小河眞平さん。


↑磁器作家・山田俊吾さん。

竹田に到着早々、アトリエ訪問を何本もした初日の夜は、アートカルチャーでゲストが来竹すると必ずと言って良いほどご案内する「Osteria e Bar RecaD」へ。

2日めは、地域の中にあるアトリエへ。


↑竹田市城下町エリアの隣を流れる稲葉側を臨む場所にある「月函」を主宰する陶芸家・中西美香さん。

猿山さんと山本さんが来竹すると恒例になっている、本プロジェクトのアドバイザーをつとめる、書家の草刈淳さんによる”竹田プチ観光ツアー”も挟みつつ・・・


今回は、岡城跡を挟んで流れる2つの川が合わさる十川エリアで水と戯れるなどしました。


↑竹田市城下町エリアで、3Dプリンタやレーザーカッターなど、デジタル工作機器を使ったものづくり工房「ヘソラボ」等を手がける「WIRES」西村和宏さん。


↑木工芸作家・豊田豪史さん。


↑久住エリアで「Magma Glass Studio」を主宰するガラス作家・井上愛仁さん。

最終日は、城下町エリア散策からスタート。


↑今年2017年5月にオープンした竹田市立図書館。


↑竹田市在住作家の作品展示販売等をする「たけたから」。

大分県でいちばん古くからある和菓子舗、但馬屋老舗併設の「茶房だんだん」で、お昼ごはんを食べながら、打ち合わせをしました。
2018年秋の新作プロダクト発表に向け、何をするのか、また、今年2017年10月に何をするのか、大まかな方針が決まりました。

本プロジェクトは、2018年秋まで続く長期プロジェクト。
新作プロダクト制作のみならず、流通・販売を含めての展開を模索するため、多くの方々と進めていきたく考えています。

みなさまの竹田市へのお越しをお待ちしています。

TAKETA ART CULTURE 2017 会期中に展開する2つのプログラム

■1.猿山修のプロダクト 展示 / インスタレーション

プロジェクトの「キックオフ」に際し、ゲストである猿山修氏が手がけたプロダクトを展示販売、インスタレーションでご紹介します。
地域の職人や工場とともに作り上げる器やカトラリーは、シャープに洗練されたデザインの中にも、手仕事ゆえに纏う、優しい表情を感じ取ることができます。さまざまな時代、地域の器を参照することで、人々の生活の中で永く親しまれてきた普遍的な感覚を、現代の生活用品として受け継いでいます。
美の感度を刺激するプロダクトを是非、手にとってご堪能ください。

会期:2017年10月14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)、28日(土)、29日(日) 11:00〜17:00
会場:寺町特設会場(豊音寺の向かい、角の空き家、竹田市竹田2115-1)
入場無料

■2.座談会 猿山修×竹田在住クリエイターのプロダクト「タスク&スタディ」

竹田発のプロダクトを世界の流通に。
猿山修氏と竹田市在住クリエイターが協働で行う、モノづくりのプロジェクトが本格始動します。
竹田という地域に暮らしながらモノづくりに励むクリエイターたちと、流通や生産を含めたデザインの視点から、地域のクリエイターと関わる猿山氏との座談会を行います。テーマは「タスク&スタディ」です。
それぞれが抱える現状の問題や、これから取り組むべき課題とそれを解決する手段など、作家とデザイナー、双方の視点からテーマに迫ります。
地域でのプロダクトの現状を垣間見ることのできる機会に、是非、お越しください。

日時:2017年10月14日(土)18:00〜19:30(開場17:45)
会場:たけたから(竹田市大字竹田町233-1)
定員:40名(当日会場で受付/予約不要)
参加無料

[登壇者] ゲストスピーカー:猿山修(「ギュメレイアウトスタジオ+さる山」)、山本千夏(「ギュメレイアウトスタジオ+さる山」「Gallery Yamamoto」)
竹田市在住クリエイター:井上愛仁(ガラス作家/ガラス工房「Magma Glass Studio」主宰)、小河眞平(革作家/「paisano」主宰)、豊田豪史(木工芸作家/「木暮らし舎」主宰)、西村和宏(「WIRES」主宰)
中村秀利(「WARAUHANA」店主)、中西美香(陶芸家/「月函」店主)
アドバイザー:草刈淳(書家/「クサカリコウボウ」主宰)

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