最後の最後まで。【Report:6-8日め最終日】mama!milk「竹田音楽 AIR Taketa 2016」
2016/07/24:6日め
午後3時より、「公開試聴会」という名の公開制作ディスカッションを行いました。これは、7月26日までのmama!milkの竹田市内における滞在制作終了後、竹田市を拠点とする美術ユニット・オレクトロニカが、mama!milkが今回生み出す音とのコラボレーション作品を制作、11月に発表するにあたり、音をめぐって公開で話し合いをしました。
【水】【竹】【鐘】の3つのモチーフをテーマに、mama!milkのお二人の感性で竹田のいろいろな音源が集められ、制作され。お二人が京都から持ってきた複数のスピーカーを制作拠点にバラバラに設置し、編集した音源を多チャンネルで披露しながら、モチーフごとに方向性が固まっていきます。最終日に向けてさらに編集が重ねられていきます。
夜は、制作拠点から歩いて数歩の但馬屋老舗茶房だんだんをお借りして、アートカルチャーメンバーとの歓迎会&懇親会。いつものアートカルチャーの会合のように「一品持ち寄り」で行いました。
■但馬屋老舗
http://www.tajimaya-roho.co.jp/
この日は午後、城下町エリアにある御客屋敷で「初めての廉太郎講座:廉太郎的TAKETAぶら歩き」(主催:瀧廉太郎記念音楽祭実行委員会、竹田市、竹田市教育委員会)が行われていました。講師として竹田入りしていた中西義昌さん(北九州市立自然史・歴史博物館学芸員)も飛び入りで懇親会に参加。【竹】のモチーフ曲を瀧廉太郎『メヌエット』としていて、瀧廉太郎が歩んでいた作曲の「道」について、mama!milk生駒さんと話が盛り上がりました。
■瀧廉太郎記念全日本高等学校声楽コンクール
(主催:竹田市・竹田市教育委員会・大分県教育委員会・瀧廉太郎記念音楽祭実行委員会)
https://www.city.taketa.oita.jp/takiconcours/
2016/07/25:7日め
前日の公開試聴会を受けて、制作拠点で編集が重ねられていきます。
夕方には、吹きガラス工房 magma glass studioへ、竹でつくった「かぐや」シリーズのガラスの風鈴の返却に、井上愛仁さんの工房を訪問しました。
■吹きガラス工房 magma glass studio
2016/07/26:8日め【最終日】
パッキングを済ませ京都へ発送するものは、運送屋さんの集荷を待って発送し。梱包の最中も、ギリギリまで編集作業は行われました。
お世話になっているみなさま
今回のプロジェクトにつきまして、以下の方々をはじめ、多くのみなさま方に、多大なるご協力ご支援等々をいただきました。この場をお借りし御礼申し上げます。ありがとうございます。
作品の完成は、2016年11月を予定しております。恐れ入りますが、今後とも何卒よろしくお願いいたします。
[ 竹田の水の音 ] 竹下洋子( 泉水湧水 )、 光西寺、大塚様( 口笛/竹田被服 ) [ 竹田の竹の音 ] 中臣一、岩田淳子、大分県立竹田高等学校器楽部、但馬屋老舗、竹田踊り、magma glass studio 井上愛仁、松井知恵美 [ 竹田の鐘の音 ] 碧雲寺、Osteria e Bar RecaD 桑島孝彦、cafe&gallery Grandpa 西田稔彦 [ 全般 ] 赤座照義、ご近所の皆さま方、佐伯治(竹田市役所)、西山泰輝(竹田市役所)、中島亜紀子(竹田市役所)、新本聡板井良助(但馬屋老舗)、草刈淳、gallery 傾く家、咲う花 WARAUHANA、瀧廉太郎記念館、旧竹田荘、TSG竹田総合学院、志保屋青果店、岡城跡、紺屋そめかひ
( 敬称略 )
・・・and more !!!!!
録音データ
編曲:生駒祐子 / 録音:清水恒輔
ver.1) 竹田の水の音
楽曲:佐藤義美作詞曲「グッドバイ」「犬のおまわりさん」「アイスクリームのうた」
[ 水の音採集地 ] 泉水湧水(早朝)、大蔵清水湯周辺の水路(早朝) [ 白い箱録音 ] 口笛:大塚様(竹田被服)、グラスハープ(竹田の水、光西寺のワイングラス)& コントラバス:清水恒輔、アコーディオン:生駒祐子ver.2) 竹田の竹の音
楽曲:滝廉太郎作曲曲「メヌエット」
[ 但馬屋老舗 / 山頭火ギャラリー録音 ] ピアノ:生駒祐子、マリンバ:清水恒輔 [ 竹田高校器楽部部室録音 ] マリンバ:清水恒輔 [ TSG竹田総合学院録音 ] 竹田の竹 (中臣一さんが火入れした竹):生駒祐子 [ 白い箱録音 ] ガラスの風鈴( magma glass studio ):生駒祐子、竹カスタネット(竹田踊り):生駒祐子、清水恒輔、コントラバス:清水恒輔ver.3) 竹田の鐘の音
楽曲:キリシタンの祈りであるオラショ「ぐるりよざ」の原曲と推定されるグレゴリオ聖歌「O Gloriosa Domina」(16世紀スペイン)
[ 鐘の音採集地 ] 碧雲寺(夜) [ 鳥の音採集地 ] 岡城址(午前) [ 白い箱録音 ] ホーミー:児玉順平、加藤 亮( Olectronica )、グラスハープ(竹田の水、Osteria e Bar RecaDのワイングラス、cafe&gallery Grandpaのワイングラス):清水恒輔、オルゴール:生駒祐子、コントラバス:清水恒輔※サンチャゴの鐘の音(竹田市所有音源)は、実物(1612年製造の銅鐘 / 国指定重要文化財)を録音したものです。
mama!milk 「竹田音楽 AIR Taketa 2016」
主催:竹田アートカルチャー実行委員会 / 共催:大分県
滞在制作概要
日程:2016年7月19日(火)~26日(火)
制作拠点:姫野一郎商店さん前(仮:大分県竹田市大字竹田町233-1)
制作拠点を中心に、竹田市内各所でフィールドレコーディングを予定しています。フィールドレコーディング等により、制作拠点に不在の場合もありますが、是非ご自由にご覧ください。制作された楽曲は11月に美術作品になります。
【終了しました】 ■公開試聴会■ 是非お気軽にお越しください。
日程:2016年7月24日(日)15:00~18:00
会場:姫野一郎商店さん前(仮:大分県竹田市大字竹田町233-1)
試聴無料
mama!milk(ママミルク)
生駒祐子(アコーディオン)、清水恒輔(コントラバス)による、インストゥルメンタル・デュオ。京都を拠点としており、世界各地の古い劇場、客船、廃墟、寺院、美術館等でのサイトスペシフィックな演奏を重ね、異国情緒溢れるその音楽は、クラシカルな香りと新鮮さをあわせ持ち、「旅へいざなう音楽」「 Cinematic Beauty 」「まだ見ぬ映画のサウンドトラック」、あるいは「Japanese New Exotica」とも評されている。
艶やかなパフォーマンスに定評のあるコンサートでは、アコーディオンとコントラバスのシンプルなデュオから、ゲストを迎えてのトリオやセクステットなど様々なスタイルによる演奏で、自作曲をより深化させてきた。
作品ごとの音づくりに定評があり、アートワークも注目を集めている。
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