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2016-06-15

「いつものコーヒー」但馬屋老舗茶房だんだん【たけた珈琲日和】

TAC2016_coffee6/18-7/3週末に大分県竹田市城下町で行う「たけた珈琲日和」において、参加スペースで楽しむことができるコーヒーはどれも、期間以外の、ふだんの営業時も注文することができます。そんな参加スペースそれぞれの「ちいさな物語」をご紹介します。

但馬屋老舗茶房だんだんの「いつものコーヒー」

竹田の美味しい水を楽しんでいただきたい、と、前日から仕込む「水出し」にこだわって提供しています。「イノダコーヒー」「はしもと珈琲」と、2種類のコーヒーを楽しむことができる茶房だんだんですが、なぜ、両方とも京都のコーヒーなのでしょうか?

尋ねると、イノダコーヒーは、但馬屋老舗社長が大学時代から友人を訪ねて京都へ行くたびに好んで通っていた、思い入れのあるコーヒー屋とコーヒーなのだとか。また、竹田にゆかりがある故筑紫哲也さんがご健在で、瀧廉太郎記念館の名誉館長をしていたころ、竹田に来られると必ず但馬屋老舗に立ち寄っていたのだそう。筑紫さんが「茶房だんだん」でイノダコーヒーを注文した際に、「京都だったらほかにも美味しいところがある」と紹介があったのが「はしもと珈琲」です。

但馬屋さんの創業は1804年。初代は、現在の兵庫県に生まれ、京都で修行したのち、岡藩の御用菓子司となりました。京都にゆかりが深いからこその自然な流れなのかもしれません。

 コーヒーの楽しみ方・但馬屋老舗茶房だんだん流

但馬屋老舗といえば、大分県下で最も歴史のある和菓子舗です。代名詞的なお菓子「荒城の月」「三笠野」をはじめとする但馬屋老舗の和菓子は、お茶ばかりでなく、コーヒーにも合います。

「たけた珈琲日和」期間限定セットメニューは、和風ダックワーズ「メヌエット」です。「珈琲日和」会期中の6月末は、青春の一時期を竹田で過ごした瀧廉太郎の年忌です。瀧廉太郎が作曲したピアノ曲「メヌエット」にちなんで名づけられた和洋折衷菓子がセットメニューとして選ばれました。小豆が載っているふわふわの食感がやさしいお菓子です。

「メヌエット」は、但馬屋老舗で買うこともできます。包装袋に印刷してあるピンクのリボンは、瀧廉太郎が妹にドイツ留学のお土産に贈ったリボンにちなんでデザインされました。

城下町まちあるきでは、瀧廉太郎が竹田で暮らしていたころのサウンドスケープ(音の風景)を再現した瀧廉太郎記念館もおすすめです。瀧廉太郎に想いを馳せて、竹田の町を歩いてお楽しみください。

 扱っている作家さんについて etc.

但馬屋老舗では、常設で門馬進さんの陶芸作品を展示販売しています。コーヒーカップをはじめとする器のほか、花器として「だんだん」店内を彩っていたりします。

但馬屋老舗店内では、季節ごとに変化するしつらえを楽しむことができます。店内を彩る花々はご近所の方や従業員の方が育てたり、摘んできたものがほとんどだそう。竹田の町の人々が愛情込めて育てた草花を愛でながら、ゆっくり美味しいコーヒーとお菓子のひとときをお過ごしください。

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■店舗情報:但馬屋老舗 茶房だんだん[大分県で最も歴史がある老舗和菓子舗]

期間限定セットメニュー:京都の、はしもと珈琲/イノダコーヒーの水出しコーヒーと和風ダックワーズ「メヌエット」

※豆の販売はありません。

住所:竹田市竹田町40番地

http://www.tajimaya-roho.co.jp/

竹田市・祖母の山里にたたずむ陶芸工房「梁塵窯」門馬進さんの作品をご紹介しています。

「梁塵窯」について>>> http://www.ryohjin.com/

 

■たけた珈琲日和:コーヒーと、「つくり手」の作品、城下町竹田まちあるき

http://www.taketaartculture.com/2016/05/30/coffee2016summer/

2.naka

【開催日時】2016年6月18日(土)、19日(日)、25日(土)、26日(日)、7月2日(土)、3日(日)[全6日間]

11:00~17:00

※参加スペースにより営業日程および時間が異なる場合がありますのでご注意ください。

【参加スペース】

cafe&gallery Grandpa[ことり珈琲(国東市)]

gallery傾く家[カフェゲーテ自家焙煎コーヒー(竹田市久住白丹)]

かどぱん[耶馬渓の豆岳珈琲(中津市耶馬渓)]

但馬屋老舗 茶房だんだん[はしもと珈琲/イノダコーヒー(京都市)]

Osteria e Bar RecaD[焙煎ログへつぎ(豊後大野市)]

月函[小さな作陶室+展示室+図書室]

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